OlympusDAOが誕生した理由
現在ステーブルコインの大半を米ドルが支えています。しかしFed(連邦準備制度)理事会が金融政策をコントロールしています。
そのため暗号通貨市場は米ドルに価値を裏付けされており、ステーブルコインが本当にステーブル(安定)しているのか?という疑問があります。
この問題に対処するためにZeusという匿名の開発者によって作成されました。
Olympus DAOとは
簡単に言うと国の中央銀行です。そしてOlympusDAOが発行する通貨がOHMトークンです。
日本で例えると、OlympusDAO=日本銀行 OHMトークン=日本円みたいな感じです。
日本国家における通貨の発行量は、日本銀行内の会議で決定されます。
OlymmpusDAOでは、会議して決めるのではなく「OlympusDAO内のトレジャリー(国庫)」の予算内からOHMトークンの発行量を決定します。ここがDAO(分散型自立組織)の要素です。
OHMトークンの発行
OHMトークンの発行と価値の裏付けにOlympusプロトコルを使用します。
Olympusプロトコルの機能
- ユーザーが暗号通貨資産(DAI,FRAX,etc)をOlympusDAOのトレジャリーに預けます。
- OHMがトレジャリー資産以上の価格で取引されている場合は、新しいOHMトークンを発行。
- OHMがトレジャリー資産以下の価格で取引されるとOHMを買い戻してバーンします。
トレジャリー資産を元に、発行とバーンを繰り返すことでOHMの価値>トレジャリー資産価値を維持します。
こういう仕組みでOHMの価値を安定させてるようです。
とても良い仕組みに見えますが、もしハッキングなどが起こったりすると、トレジャリー資産が一気に抜かれて価値が暴落することもあるので、その辺はどの暗号通貨市場にも言えることですが注意が必要です。
Stake
- OlympusDAOにアクセスして左のメニューにあるSTAKEをクリック。
- 画面右側のApproveをクリックしてOHMをステーキングすることを承認します。この際ガス代で$10ほど支払います。
- 黄色枠のところで、sOHMかgOHMをステーキングするか選択できます。
- 承認したらステーキングするOHMの数量を入力してStakeOHMをクリック。
以上でステーキング完了です。ガス代が高くて本人はやっていないなんて言えない
赤枠内の説明
- time to next rebase・・・次の報酬が支払われるまでの時間
- Unstaked Balance・・・ステーキングしていないOHM
- Total Staked Balance・・・ステーキング数量
- Next Reward Amount・・・次の報酬額
- Next Reward Yield・・・次の報酬利回り
- ROI(5-Day Rate)・・・五日間の報酬利回り
・Next Reward Yieldが0.2658%、100OHMをステーキングしてた場合
time to next rebaseを迎えると100+0.2658%=100.2658となります。
・ROI(5-Day Rate)が4.0622%、100OHMをステーキング、Next Reward Yieldに変化なし
time to next rebaseを迎えると100+4.0622%=104.0622となります。
Bond
- OlympusDAOにアクセスして左のメニューにあるBONDをクリック。
- Bondしたい通貨を選択して右にあるBondをクリック。
- 真ん中のApproveをクリックして選択した通貨をBondすることを承認します。
- ApproveがBondに変わるのでBondしたいOHMの数量を入力してBondをクリック。
以上でBond完了です。
赤枠内の説明
- Your Balance・・・ボンドした数量
- You Will Get・・・ボンディングで得られるOHMの数量
- Max You Can Buy・・・購入可能なOHMの数量
- ROI・・・投資利益率
- Duration・・・預ける期間
まとめ
今回はOlympusDAOの概要について勉強兼備忘録として書いてみました。
色々な仕組みを勉強できてとても楽しい。理解できていない部分もありますのでここの説明が違うよ!ってときはtwitterでコメント頂けると有難いです。
勉強していくうちに多少仕組みも理解できてきたので、そのうちステーキングとボンドを両方試してみたいと思います。
ステーキングもボンドも自己責任で!
余剰資金で行いましょう!
今回は公式のホワイトペーパーを参考にしました。
興味のある方はお読みください。